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ムナグロ

①ムナグロ(2014年9月3日・巨椋干拓地)(撮影:河合恵美子)
生 態

春秋に日本を通過する旅鳥だが、西日本では越冬する個体もいる。
府内では4月下旬~5月上旬おうおび8月下旬~9月下旬に畑地、水田、泥質の浅い川などに数羽~10数羽の小群で渡来する。
特に秋の観察例が多い。
ダイゼンに似るが、一回り小さく、全体に黄色みが強い。「ピョピョー」とか「ピョビョー」と鳴く。

大きさ・体色
全長:24cm 雌雄同色
出現頻度
〇:京都府内で見聞の機会が比較的多い
渡り区分
旅鳥:春秋の渡り時期にのみ京都府へ立ち寄る鳥
学 名
Pluvialis dominica
英 名
Pacific Golden Plover
チドリ科
京都府RDB
月別記録回数(主に2000~2015年に報告された記録のみを月別に集計したもの)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
回数       3       11 10 3    
動画図鑑
①ムナグロ(2012年8月30 日・巨椋干拓地)
②ムナグロ(2011年8月8 日・巨椋干拓地)
鳥ビア

ギネスブックを生んだ鳥
世界一の記録を集めた「ギネスブック」はアイルランドのビールメーカー、ギネス社が発行していることはよく知られていますが、そのきっかけが鳥だったことはあまり知られていません。
ある時、社長のビーバー卿が仲間と鳥撃ちに出かけて、ムナグロ(ヨーロッパムナグロ・右の図)を狙ったものの1羽も仕留められませんでした。「ムナグロはヨーロッパで最も速く飛ぶ鳥だからではないか」という議論になりましたが、そんな記録はどの書物にも載っていません。
 
「そういう記録を集めたら1冊の本になる」とひらめいたビーバー卿が、ロンドンの調査会社に記録収集を依頼。そして1951年にギネスブック第1号が完成したそうです。
このムナグロがビーバー卿に仕留められていたら「ギネスブック」は生まれなかったわけですから、逃げ切ったムナグロ(正確にはヨーロッパムナグロ)に私たちは感謝しなければなりません。

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