春秋に日本を通過する旅鳥だが、西日本では越冬する個体もいる。
府内では4月下旬~5月上旬おうおび8月下旬~9月下旬に畑地、水田、泥質の浅い川などに数羽~10数羽の小群で渡来する。
特に秋の観察例が多い。
ダイゼンに似るが、一回り小さく、全体に黄色みが強い。「ピョピョー」とか「ピョビョー」と鳴く。
月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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回数 | 3 | 11 | 10 | 3 |
ギネスブックを生んだ鳥
世界一の記録を集めた「ギネスブック」はアイルランドのビールメーカー、ギネス社が発行していることはよく知られていますが、そのきっかけが鳥だったことはあまり知られていません。
ある時、社長のビーバー卿が仲間と鳥撃ちに出かけて、ムナグロ(ヨーロッパムナグロ・右の図)を狙ったものの1羽も仕留められませんでした。「ムナグロはヨーロッパで最も速く飛ぶ鳥だからではないか」という議論になりましたが、そんな記録はどの書物にも載っていません。
「そういう記録を集めたら1冊の本になる」とひらめいたビーバー卿が、ロンドンの調査会社に記録収集を依頼。そして1951年にギネスブック第1号が完成したそうです。
このムナグロがビーバー卿に仕留められていたら「ギネスブック」は生まれなかったわけですから、逃げ切ったムナグロ(正確にはヨーロッパムナグロ)に私たちは感謝しなければなりません。