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マナー

バードウォッチングにはいくつかのマナーがあります。野鳥の生態や繁殖を脅かさないよう、見るときや写真に撮るときは以下のマナーを守ってください。

1.見るときのマナー

自然の中で生きている野鳥を、人間がそーっと見せてもらうのがバードウォッチングです。自然に配慮しながら観察することがマナーの基本です。日本野鳥の会では「バードウォッチャーの心得」として7つの項目を掲げ、それぞれの頭文字をとって「やさしいきもち」というフィールドマナーを提唱しています。

野外活動、無理なく楽しく 採集は控えて、自然はそのままに 静かに、そーっと 一本道、道からはずれないで 気をつけよう、写真、給餌、人への迷惑 持って帰ろう、思い出とゴミ 近づかないで、野鳥の巣
知識とゆとりを持って安全に行動しましょう。 自然は野鳥のすみかであり、多くの生物は食べ物。むやみに捕ることは慎みましょう。 野鳥は大きな音や動作を警戒します。小さな鳴き声や羽音なども楽しみましょう。 田畑やヤブも野鳥の生活の場です。土地の所有者にも迷惑がかかります。 撮影のために野鳥を脅かさないように。過剰な給餌も生態系を狂わせます。 ゴミが鳥を死に至らしめたり、食べ残しが雑食性の生物を増やして生態系に影響を与えます。 野鳥には野鳥の生活があります。巣や野鳥には近づきすぎないようにしましょう。

2.撮るときのマナー

最近、野鳥を撮影する人が増えてきました。それに伴って、鳥たちの生態や繁殖に悪い影響を及ぼしたり、近隣住民から苦情が寄せられる例が後を絶ちません。野鳥を撮影する際は、上の「やさしいきもち」に加えて、以下のマナーを守ってください。

  • 営巣中(巣作り中含む)の巣(巣穴・巣箱・巣台などを含む。以下同じ)、およびその巣にいるヒナあるいはその巣に入ろうとしている親鳥の撮影は避けましょう。
  • 国内への渡来の少ない珍しい種は、主な生息地や渡りのルートから外れて飛来した場合が多く、鳥が弱ってしまっているケースもあります。その鳥が十分に休んで採食もできるように、接近し過ぎや、飛ばせてしまうような撮影は避けましょう。
  • 撮影を目的とした餌付け、音声による誘引、ストロボなどの人工照明の使用は避けてください。
  • 公園やいろいろな人が利用する公共の場所などでは、撮影のための植物の移植や剪定、土砂や岩石の移動といった環境の改変は控えてください。
  • 通行の邪魔にならないよう撮影してください。特に道で大勢が集団になったり、三脚を並べると、一般の方が通行できません。また、駐車は交通や近隣の迷惑にならないよう十分に配慮してください。
  • 近隣の方々の生活や仕事をのぞくような形にならないよう、レンズの向け方にも注意しましょう。
  • 印刷物やネットなどに写真を掲載する場合は、以上のことに留意して撮影したものを使用してください。
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