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Q1.鳥のヒナが落ちています。どうすればいいの?
A1.
巣立ちしたばかりのヒナが、うまく飛べずに落ちたのでしょう。でも、姿は見えなくても、近くには親鳥がいてヒナの様子を見ているはずです。人がヒナのそばにいると、親鳥は怖くて近寄れません。できるだけ遠くから見守るようにしてください。
ただし、近所にネコがいるとか、車の往来が激しいなど、放っておくとヒナが危険な場合は、ネコが近寄れない木の枝先や、できるだけ親鳥から見える安全な場所に避難させてください。
日本野鳥の会では、毎年春~夏にかけて「野鳥の子育て応援(ヒナを拾わないで)キャンペーン」を展開しています。
ヒナの扱いについては、日本野鳥の会本部の
「子育て応援キャンペーン」で詳しく解説していますのでご覧ください。
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Q2.落ちているヒナを、家に持ち帰って育てたいのですが?
A2.
長期間にわたって野生の生き物を飼養する場合は許可が必要です。自然復帰させることを前提にヒナにエサを与えることは可能ですが、大きくなって自然に復帰させようと思っても、外敵から身を守る方法、エサの
取り方などを人間がヒナに教えることはできません。
また、個人が野鳥を飼うことは法律で禁止されています(注)。落ちているヒナは持ち帰らず、A1のようにしてください。
注:国内に生息する野生動物は、狩猟や特別な理由がない限り、例えハトやカラスでも個人が飼養することは法律で禁止されています(鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律第27条)。
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Q3.ケガしたり死んだ鳥を見つけた場合、どうすればいいの?
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Q4.近くにカモやユリカモメが集まる場所があります。エサをやってもいいの?
A4.
人が野生の動物にエサを与えることを「餌付け(えづけ)」といいます。極端に減少したり、絶滅しそうな動物を保護するために国や自治体が餌付けすることはありますが、一般の方の餌付けは極力ひかえてください。
野生の生き物が自然の中において自力でエサを捕り、繁殖することによって生態系のバランスが保たれています。度を過ぎた餌付けによって、エサを捕る本能が減退したり、カラスやドバトなどのように数が増えて生態系のバランスが崩れることもあります。
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Q5.カラスがゴミをあさって困っています。何かいい方法はないでしょうか?
A5.
重しをつけた防鳥ネットやネットによるごみボックス(写真)にすると、カラスによる被害はなくなるようです。
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Q6.ベランダにハトが来るようになり子育てを始めています。糞をしたり、羽が飛んだりして困っています。どんな対策がありますか?
A6.
ドバトはエアコンの室外機などの隙間に巣を作ることがあります。そして、巣に入る前、一旦手すりに止まる習性があります。その手すりに止まれないよう、防鳥糸を張っておくと効果があります。営巣行動を見つけたら、巣に卵やヒナがいないかを確認した後、巣を撤去してください。そしてドバトが再び戻って来ないような対策をとり、営巣場所を木酢液で洗うなど清潔にしてください。それでも効果が得られない場合は、ベランダの外側から全面にネットを張るという方法もあります。
大阪府
「ドバトでお困りの方へ」を参考にしてください
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Q7.カラスなどの野鳥が家庭菜園の野菜や実を食べてしまいます。何かいい方法はありませんか?
A7.
野生の生き物は生来、草や木の実を食べて生きています。家庭菜園をされる場合、近くに生き物が住んでいることを前提に防除対策を講じてください。ホームセンターなどでさまざまな防除用グッズが販売されています。
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