「探鳥会に参加するのは初めてだけど、何を用意すればいいの?」あるいは「これからバードウォッチングを始めたい」という方のために、服装や道具についてご案内します。
バードウォッチングのための特別な服装はありません。基本的にはハイキングに行く服装でかまいませんが、できれば赤とか黄のような派手な色は鳥が警戒しますから避けたほうがいいでしょう。また、ツバの広い帽子は双眼鏡を見るときにじゃまになります。
靴は場所によって違います。公園や川沿いで行われる探鳥会はスニーカーで十分ですが、山で行われる探鳥会ではトレッキングシューズを着用してください。
ハイキングと同じように、荷物はデイパックに詰めて持ち歩きましょう。両手がふさがっていると双眼鏡や図鑑が見られません。
バードウォッチング用の道具はいくつかありますが、最初から必要というわけではありません。支部主催の探鳥会では、リーダーやベテランの参加者が丁寧に教えてくれますから、双眼鏡や図鑑がなくても気軽に参加できます。以下のものは徐々にそろえてください。
双眼鏡をお持ちの方は持参してください。使い方は探鳥会でお教えします。双眼鏡がない方は、リーダーやベテランの会員が望遠鏡(スコープ)で鳥をお見せします。
これから双眼鏡を購入しようという方は、倍率/8~10倍、対物レンズ/20~40mm、視角/6~9度前後のものをお勧めします。
よく「ズーム付き30 倍」というように倍率を競うような双眼鏡の広告がありますが、倍率が高くても手で持つとブレたり、視界が暗くなります。10倍以上の双眼鏡はお勧めできません。
バードウォッチングを始めようと思っている方は、ぜひ図鑑をそろえてください。日本野鳥の会が発行する図鑑のほか、各種の図鑑が出版されています。
初心者には、日本野鳥の会発行のハンディ図鑑『新・山野の鳥』、『新・水辺の鳥』(各648円・税込)をお勧めします。最初から本格的な図鑑をそろえようという方には、『フィールドガイド日本の野鳥・増補改訂版』(3,888円・税込)をお勧めします。
見た鳥の名前をメモしたり、環境を記入したり、あるいは植物の好きな方は木や花の名前をメモするなど、ノートと筆記具は必需品です。ハンディタイプのノートと筆記具を用意してください。
探鳥会では最後に「鳥合わせ」といって、その日に見た鳥の名前を確認し合いますが、そのときにも筆記具が必要になります。なお、日本野鳥の会オリジナルの「フィールドノート+野鳥チェックリスト(カバー付き)」(864円)もあります。
季節や当日の天候に合わせて、防寒具、雨具、帽子、日焼け止め、飲み物などを各自で判断してご用意ください。雨天や台風、熱中症予防で探鳥会を中止する場合は、前日の夜に探鳥会案内のページに赤字で「中止」を告知します。
お持ちであれば、名札もご用意ください。当支部の探鳥会では、万一のために、血液型やアレルギー、ご家族への連絡先などが記入できる緊急連絡カード付きの名札を無料でお配りしています。
なお、お弁当が必要な探鳥会もありますし、懐中電灯や虫除けなどが必要な場合もありますので、探鳥会案内で確認してご用意ください。