冬になると鴨川にユリカモメがやってきます。京都支部では、ユリカモメの移動が少なく安定する1月~2月に、生息数と年齢構成を調査しています。
調査範囲は高野橋(高野川)から東山橋(九条通り)まで。2017年は約420羽と、前年より130羽少ない数でした。大規模な河川工事の実施、給餌の減少がその要因と考えられます。
鴨川には昔からチドリ類が数多く生息していたようで、「鴨川や 清き流れに 千鳥すむ」という古歌に歌われたり、「鴨川をどり」や先斗町のシンボルマークに描かれています。その鴨川のチドリ類について、当支部では2018年より生息調査を実施しています。
調査対象はコチドリ、イカルチドリ(写真)、(いれば)シロチドリ。同時にカワセミとイソシギについても記録しています。主に繁殖行動を調べるため、3月~4月に1回、5月に1回の年2回実施しています。
調査エリアは、鴨川の高橋~桂川合流点、高野川の河原人道橋~賀茂大橋。この2区間の堤防を8組の調査員が歩きながら、中州や寄り州などにいる鳥を観察しながら記録しています。
今後も継続的に調査を続けて記録を蓄積し、鴨川におけるチドリ類の生息状況を把握したいと考えております。