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ホトトギス

①ホトトギス(撮影:会員)
生 態

全国の山地に渡来し、おもにウグイスの巣に托卵する夏鳥。
その鳴き声を「東京特許許可局」「テッペンカケタカ」などと聞きなす(野鳥図鑑①参照)。
声は4月下旬頃から聞かれるが、府内で普通に見聞できるのは5月中旬頃から。
5月下旬~6月上旬にかけて、夜に市街地上空を鳴きながら渡るのが聞かれる。

大きさ・体色
全長:27.5cm 雌雄同色
出現頻度
◎:京都府内で普通に見聞される
渡り区分
夏鳥:春に京都府へ渡来して繁殖し、秋に渡り去る鳥
学 名
Cuculus poliocephalus
英 名
Lesser Cuckoo
カッコウ科
探鳥会月別出現確率(2000~2014年の探鳥会での出現率を月別に示したもの・例…0.3は30%)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
確率 0 0.1 0.5 0.1 0
写真図鑑
②ホトトギス(撮影:会員)
動画図鑑
①ホトトギス(声)
鳥ビア

正岡子規とホトトギス
「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」など、本種は昔からさまざまな場面に登場します。唱歌『夏は来ぬ』にも「♪~卯の花の匂う垣根に ホトトギス早も来鳴きて 忍び音もらす…」と歌われています。

 

また、ホトトギスは口の中が赤いため、昔から「鳴いて血を吐くホトトギス」と言われました。そこから、血を吐く病気・結核に例えられるようになりました。
近代俳句の立役者・正岡子規(右)は、自分が結核であることから自虐的にホトトギスを意味する「子規」を雅号としました。彼が俳句改革運動の拠点とした雑誌の名前も「ホトトギス」。高浜虚子などその流れを汲む俳人を「ホトトギス派」と呼ぶのはこのためです。

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