留鳥として海岸、農耕地、山地、市街地など府内の全域に生息する。
近年、人の出す残飯類を漁る都市型の野鳥としてその数を増しつつあり、問題となっている。
また、市街地周辺でも繁殖も増加傾向にある。
「カァカァ」とか「アーアー」と鳴く。
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確率 | 0.9 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 0.9 | 0.9 | 0.9 | 1.0 | 0.9 | 1.0 |
芭蕉も大嫌い
人間に最も嫌われる鳥は、カラスでしょう。松尾芭蕉も大嫌いだったようで、『烏之賦』という散文で口を極めて罵っています。現代語訳すると、以下のような内容。
「カラスは性格がねじれていて強悪で、トビをあなどり、タカも恐れずにチョッカイを出す。肉はカモに比べようもなくまずく、声もウグイスとは大違い。しかも、鳴けば人に不正の心を抱かせ、必ず凶事が起きる…」。かなりの嫌いようですが、後半はさらにヒートアップします。
「人里では栗や柿の実を荒らし、田畑では農作物を食い散らす。小鳥の卵を盗み、沼のカエルを食う。人の屍を狙い、牛や馬の内臓をむさぼる。(略)まるで、表面だけ墨染めの衣をまとった偽坊主のようだ。中国の伝説の3本足のカラスのように、矢に打たれて死ぬがいい」。
その一方で、芭蕉はカラスを句に詠んでいます。
枯れ枝に 烏の止まりたるや 秋の暮れ
風景としての烏は絵になるから許す、ということでしょうか。他にもカラスの句があって、
ひごろ憎き 烏も雪の 朝(あした)哉
(大嫌いなカラスも朝の雪に映えると風情がある)
やっぱり、嫌いなようです。