京都府では平地から山地にかけて広く生息する留鳥であるが、近年、街路樹や庭木に営巣する例が増え、都市鳥の代表格となってきた。
オスは「ゼゼポッポー」と繰り返して鳴く。
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確率 | 1.0 | 0.9 | 0.8 | 0.9 | 0.8 | 0.9 | 0.9 | 0.9 | 0.9 | 1.0 | 0.8 | 0.9 |
鳩居堂
京都の寺町通りに、文房具やお香の老舗「鳩居堂」があります。下はそのマーク。創業が1663年ですから、約350年の歴史。この「鳩が居る」という屋号には何か由来がありそうです。
同社のWebサイトよると、現在地で薬種商を始めたとき、ある儒学者が創業家の家紋「向い鳩」にちなんで、中国最古の詩集『詩経』の一編にある「維鵲有巣、維鳩居之」から命名したとのこと。
漢詩の意味は、「カササギの巣があり、そこに鳩が居る」。鳩は巣づくりが下手なのでカササギの巣に住んでいる、つまり「借家住まい」という意味だそうです。
その後、4代目がある人に「100年以上自分の店舗で営業しているのに、借家住まいという屋号はおかしいではないか」と尋ねられました。返答に困った主人が、親交のあった儒学者・頼山陽に相談すると、以下のような答えが返ってきました。
「家も国も自分一代で成ったものではなく、先祖代々受け継いできたもの。いわば先祖の家に借家住まいしている。国家や商売が衰え滅びるのは、それを忘れて自分のものと思い、過ちを犯すからである。先祖からの預かり物だと思えば決して疎かにせず、つぶれることもない。鳩居堂はその名の如く、店を自分のものと思わず慎み深くやっているからこそ繁盛している」。
さすが頼山陽、うまいこと言います。
同社のwebサイトには「カササギの巣に託卵する鳩に、『店はお客様のもの』という謙譲の意を込めたものです」という一文がありますが、ハトが托卵することはあるのでしょうか。