MENU

カンムリウミスズメ

①カンムリウミスズメ(撮影:野村明)
生 態

日本沿岸の限られた離島で繁殖するまれな種で、国の天然記念物に指定されている。
京都府では、舞鶴市沓島で繁殖を確認されたこともある。
冬季、阿蘇海、丹後半島沖でウミスズメの群れに混じっているのが観察されている。

大きさ・体色
全長:24cm 雌雄同色
出現頻度
X:京都府内では見聞の機会がごく少ない(国内の他の地域ではその限りではない)
渡り区分
留鳥:年間を通して京都府内に生息している鳥
学 名
Synthliboramphus wumizusume
英 名
Japanese Murrelet
ウミスズメ科
京都府RDB
月別記録回数(主に2000~2015年に報告された記録のみを月別に集計したもの)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
回数   1     4              
写真図鑑
②カンムリウミスズメ(撮影:野村明)
鳥ビア

軍事演習を止めた鳥
朝鮮戦争当時、在日米軍が三宅島付近の島で実弾爆撃演習を繰り返したため、そこで繁殖するカンムリウミスズメが絶滅の危機に瀕していました。そのことを知ったバードウオッチャーである米兵が、「B29爆撃機の訓練によって日本固有の貴重な海鳥が激減しているので演習場所を変更してほしい」と極東空軍司令官に手紙を出しました。
 
しかし、その手紙が司令官まで届かなかったので、戦後占領下の日本で野鳥保護行政を指導したオースティン博士やトルーマン大統領にも手紙を発信。こうした働きかけが効を奏して、三宅島での爆撃訓練は中止されました。

本サイトに掲載している野鳥などの画像および映像の著作権は撮影者に、テキストや調査データなどの著作権は当支部に帰属します。無断使用はお断りします。
Scroll Up