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アマツバメ

①アマツバメ(撮影:野村明)
生 態

夏鳥として京都では山地や海岸などに飛来する。
鎌形の細長い翼と燕尾を持つ。飛ぶことに非常に適応しており、地上に降りることはない。
昆虫を捕らえたり食べたり、眠るのも巣材集めも交尾さえ飛びながら行う。

大きさ・体色
全長:19.5cm 雌雄同色
出現頻度
〇:京都府内で見聞の機会が比較的多い
渡り区分
旅鳥:春秋の渡り時期にのみ京都府へ立ち寄る鳥
学 名
Apus pacificus
英 名
Pacific Swift
アマツバメ科
月別記録回数(主に2000~2015年に報告された記録のみを月別に集計したもの)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
回数     1 3 2 1     8 6    
写真図鑑
②アマツバメ(撮影:野村明)
動画図鑑
①アマツバメ(2007年9月24日・岩間山)
鳥ビア

ツバメの巣のスープ

中華料理の高級メニューに「ツバメの巣のスープ」がありますが、普通のツバメの巣ではなく、アマツバメの仲間の巣です。
食材として使われるのは、インドネシアやインドのアンダマン諸島などに分布するジャワアナツバメの巣。ツバメとアマツバメは名前が似ているので同じ仲間のように思えますが、全く異なる種類。
ジャワアナツバメのほかオオアナツバメの巣も使われるそうですが、どちらも唾液で白いカゴ型の巣を作ります。
 
アマツバメ科の鳥は空を飛ぶことに特化しており、餌を食べるのも、眠るのも、交尾さえ飛行中に行うと言われています。さすがにヒナを育てるのは空中では無理なので、断崖絶壁に営巣して産卵しますが、他の鳥のように地上のものを巣材にするのではなく、唾液だけで作ります。
ジャワアナツバメはヒナが巣立ちすると同じ巣を利用することがないため、放棄した巣を採取して食材にしているそうです。

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