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アオサギ

①アオサギ(撮影:野村明)
生 態

サギ類の中では最大。九州以北で繁殖する留鳥。
水田、湿地、河川、湖沼、干潟などの水辺に生息し、魚や爬虫類、両生類などを捕食する。
飛翔中に「ギャ」と高い声で鳴き、地上では「ゴァー」と鳴く。

大きさ・体色
全長:93cm 翼開長:160cm 雌雄同色
出現頻度
◎:京都府内で普通に見聞される
渡り区分
留鳥:年間を通して京都府内に生息している鳥
学 名
Ardea cinerea
英 名
Grey Heron
サギ科
探鳥会月別出現確率(2000~2014年の探鳥会での出現率を月別に示したもの・例…0.3は30%)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
確率 0.9 0.8 0.7 0.7 0.6 0.5 0.6 1.0 0.8 0.8 0.8 0.8
写真図鑑
②アオサギ(撮影:野村明)
②アオサギ(飛翔)(撮影:野村明)
動画図鑑
①アオサギ(2013年1月27日・宇治川)
鳥ビア

青くないのにアオサギ
図鑑の写真や実物を見ても、本種のどこにも青い色はありません。にもかかわらず「青鷺」と呼ぶのはなぜでしょう。
アオゲラ、アオバト、アオジ、アオアシシギなどグリーン系の鳥を「青」と呼ぶのは、青信号や青リンゴと同じく、昔は緑を青と呼んでいたからですが、アオサギは緑色でもありません。
 
正確に説明すると、古代日本では色を赤・黒・白・青の4つのカテゴリーに分け、「赤-黒」で「明るさ-暗さ」を、「白-青」で「はっきり-ぼんやり」を表現していたので、ぼんやりしたグレーは青と呼んだから。奈良時代すでに「青鷺」という記録があるそうです。
ちなみに中国では「蒼鷺」。「蒼」には「青」以外に「鬱蒼(うっそう)とした」のように「薄暗い」という意味もありますから、日本に似た色彩感覚なのでしょう。
なお、英名はGray Heron(灰色のサギ)。

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