サギ類の中では最大。九州以北で繁殖する留鳥。
水田、湿地、河川、湖沼、干潟などの水辺に生息し、魚や爬虫類、両生類などを捕食する。
飛翔中に「ギャ」と高い声で鳴き、地上では「ゴァー」と鳴く。
月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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確率 | 0.9 | 0.8 | 0.7 | 0.7 | 0.6 | 0.5 | 0.6 | 1.0 | 0.8 | 0.8 | 0.8 | 0.8 |
青くないのにアオサギ
図鑑の写真や実物を見ても、本種のどこにも青い色はありません。にもかかわらず「青鷺」と呼ぶのはなぜでしょう。
アオゲラ、アオバト、アオジ、アオアシシギなどグリーン系の鳥を「青」と呼ぶのは、青信号や青リンゴと同じく、昔は緑を青と呼んでいたからですが、アオサギは緑色でもありません。
正確に説明すると、古代日本では色を赤・黒・白・青の4つのカテゴリーに分け、「赤-黒」で「明るさ-暗さ」を、「白-青」で「はっきり-ぼんやり」を表現していたので、ぼんやりしたグレーは青と呼んだから。奈良時代すでに「青鷺」という記録があるそうです。
ちなみに中国では「蒼鷺」。「蒼」には「青」以外に「鬱蒼(うっそう)とした」のように「薄暗い」という意味もありますから、日本に似た色彩感覚なのでしょう。
なお、英名はGray Heron(灰色のサギ)。