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ヒバリ

①ヒバリ(撮影:野村明)
生 態

日本全国の農耕地、草地、河原などの地上に営巣する留鳥だが、積雪のある地方のものは南下して越冬する。
京都府内でも冬期は日本海側からは姿を消し、南部では数が増える傾向にある。
地鳴きは「ビュル、ビュル」、さえずりは昔から言われるような「ピーチク、パーチク」のほか複雑な声(動画図鑑①参照)。
上空を舞いながら長い間さえずっている。

大きさ・体色
全長:17cm 雌雄同色
出現頻度
◎:京都府内で普通に見聞される
渡り区分
留鳥:年間を通して京都府内に生息している鳥
学 名
Alauda arvensis
英 名
Skylark
ヒバリ科
探鳥会月別出現確率(2000~2014年の探鳥会での出現率を月別に示したもの・例…0.3は30%)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
確率 0.2 0.2 0.2 0.3 0.2 0.1 0.0 0.1 0.2 0.2 0.1 0.2
写真図鑑
②ヒバリ(撮影:野村明)
動画図鑑
①ヒバリ(さえずり)(1992年4月17日・巨椋干拓地)
②ヒバリ
鳥ビア

夏目漱石とヒバリ
夏目漱石(右)は『草枕』の中で、本種の声をかなり長文で描写しています。
 

「たちまち足の下で雲雀の声がし出した。谷を見下ろしたが、どこで鳴いてるか影も形も見えぬ。ただ声だけが明らかに聞える。せっせと忙しく、絶間なく鳴いている。(中略)あの鳥の鳴く音には瞬時の余裕もない。のどかな春の日を鳴き尽くし、鳴きあかし、また鳴き暮らさなければ気が済まんと見える。その上どこまでも登って行く、いつまでも登って行く。雲雀はきっと雲の中で死ぬに相違ない。登り詰めた揚句は、流れて雲に入って、漂うているうちに形は消えてなくなって、ただ声だけが空の裡に残るのかも知れない」。
 
さらに、「雲雀の声を聞いたときに魂のありかが判然する。雲雀の鳴くのは口で鳴くのではない、魂全体が鳴くのだ。魂の活動が声にあらわれたもののうちで、あれほど元気のあるものはない」とも書いています。
あの執拗なヒバリのさえずりを、文学者ならではのレトリックや誇張法で巧みに表現しています。

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