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草内(くさうち) (京田辺市)

 京田辺市の草内(くさうち)は自然が比較的よく残っている田園地帯で、三つの大きな溜池があ ります。見どころは春秋の渡りの時期のシギ・チ ドリ、冬期の草原性の鳥たちです。溜池は府内で は数少ないシロチドリの越冬地になっていて、私 は京都のIBA(Important Bird Area=重要野鳥 生息地)のひとつだと思っています。

広い池なの で、観察にはスコープがあると便利です。 近鉄京都線「興戸」(こうど)で下車、東口を出て東へ進むと、五ノ坪池の堤防下に着きます。堤 防の手前で右折し、老人福祉センター「常盤苑」を左に見て進むと、普賢寺川の堤防に出ます。堤 防沿いに下流へと歩き、一つ目の車道を左折すれ ば、五ノ坪池と一丁田池とにはさまれた場所に出 るので、ここから両池を観察します。

 

普賢寺川に 戻って再び下流へ進めば、左手に新池が見えてき ます。池の堤防に上がって鳥を探しましょう。
三つの池は冬期には水を落されますが、池底に シロチドリやイカルチドリ、ケリ、時にはバンが見 られるでしょう。周辺の農地やアシ原では、夏な らオオヨシキリがにぎやかにさえずっており、冬 にはカシラダカやオオジュリンのほかに、タゲリ やミヤマガラスに出会うこともあります。
このあ たりは比較的田植えが早いため、春秋の渡りの時 期には水田に水がたたえられ、ムナグロ、トウネ ン、アオアシシギ、クサシギ、タカブシギ、キア シシギなどのシギ・チドリを期待できます。夏期 には、アマサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサ ギ、コサギと、サギ類も一式そろいます。

 

池の鳥たちを見た後は、普賢寺川を下って木津川堤防を近鉄橋手前の小公園まで歩き、新田辺駅 に至る約 6km のコースを歩いてみませんか?  農地ではキジをよく見かけますし、チョウゲンボ ウやノスリが飛ぶこともあります。冬期の木津川 の中州にはカワアイサがいることが多く、コガモ やイカルチドリも見られるでしょう。河川敷の草 地では、ミヤマホオジロやベニマシコが見つかる かもしれません。

*地図をクリックすると大きく表示されます。

草内(くさうち) (京田辺市)詳細情報

おすすめ時期
1,2,5,9,12月
草内へのアクセス
近鉄京都線「興戸」下車、駅東口から東へ300m で五ノ坪池。
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