平の沢池は亀岡市馬路町池尻に位置し、農業用溜め池として整備された上池、中池、下池、ハス池があり、総称して平の沢池と呼ばれています。1年を通じて里山と水辺の野鳥が観察でき、特にカモ類が渡来する秋から春にかけては種類、個体数とも多くなり、探鳥に最適です。
10月になると、上池より順に池の水が抜かれ、小魚を狙ってたくさんのサギ類が群れる光景は見物です。11月と2月は移動中のカモたちが日ごとに入れ替わり、意外なカモと出会うこともあります。
12~1月には、12種類ものカモが越冬して池はにぎやかになります。時にはそれを狙ってオオタカや、ハヤブサが飛来し、カモの群れがパニックになります。
里山では、春先まで冬鳥でにぎわい、レンジャク類、ミヤマホオジロなど思わぬ小鳥に出会うこともあります。
中池は、全国的にも数少ないオニバスの自生地でもあり、この池では1989年10月下旬レンカクが確認されています。またハス池は、2000年頃からツバメのねぐらとして知られ、現在でも1000羽近くがハスの葉の上で寝ています。
★各池の主な出現鳥★
上池:サギ類、オシドリを始めとするカモ類、タヒバリ
中池:カモ類、オオバン、カワセミ
中池ヨシ原:クイナ、ジョウビタキ、カラ類、オオジュリン、ベニマシコ
下池:カモ類
ハス池:カモ類、ツバメのねぐら
周囲の里山:タカ類、キツツキ類、レンジャク類、ルリビタキ、ジョウビタキ、アオジ、ミヤマホオジロ
池を巡る道は、”水鳥のみち”として整備され、中池畔には大型双眼鏡が設置されています。また公衆トイレや駐車場もあります。