府内最大の面積を有する都市公園
【概況・環境】
「太陽が丘(愛称)」(正式名称:京都府立山城総合運動公園)は宇治市街に隣接する丘陵地に1982年に開園した都市公園で、1988年に開催された京都国体では夏季大会のメイン会場になりました。広大な園内(95ヘクタール)には、陸上競技場や野球場、テニスコートやプール、体育館、キャンプ場などの各種スポーツ施設に加え、「ふれあいの森」や「ふるさとの森」、「遊びの森」、「冒険の森」があり、野鳥観察小屋も設置されてい

ホンドリス
ます。いずれの森にも回遊路が設けられており、散策や自然観察、ランニング、ウォーキングなどで周年多くの人々が訪れます。
森の植生は コナラ、クヌギ、アカマツ、樫類を中心に、スギやヒノキの植林、竹林もあり、笹や低木などの下層植生も豊かです。桜やモミジなども植えられており、都市部にあって新緑や紅葉、花見など四季折々に野山の移ろいを感じることができる場所です。ソヨゴ、トウネズミモチ、ナンキンハゼ、クロガネモチ、カナメモチ、ヤマモモなど、実のなる木も多いため、野鳥も多数訪れます。ホンドリスや二ホンジカ、ホンドキツネ、ニホンアナグマが出没することも。
【鳥相】
里山で普通に見られる留鳥のシジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、エナガ、ヒヨドリ、ウグイス、コゲラ、キジバト、ハシブトガラスなどが周年生息しています。春から夏には、キビタキやコサメビタキ、サンショウクイにセンダイムシクイなどの夏鳥も加わります。
また、春、秋の渡りの時期には、アカハラ、コムクドリ、ニュウナイスズメ、エゾビタキ、オオムシクイが立ち寄ることも。冬を迎えると、ツグミ、シロハラ、トラツグミやジョウビタキ、ルリビタキ、アオジ、アトリ、アオバトが訪れます。運が良ければ、オオタカやハイタカ、ノスリなどが見られることも。
【コース】*地図はクリックすると大きく表示されます。
競技場周辺にも多くの樹木が植えられており園内各所で野鳥は見られますが、ここでは西ゲートから「遊びの森」、「冒険の森」を通り自然観察路を歩く、自然植生の残る園の西側のコースを紹介します。
カムループス通りから西ゲートを入ってすぐ左の階段を降り、水路(平時には水はない)沿いに桜やカエデなどが植えられた遊歩道を進みます。春から夏には梢でメジロやシジュウカラ、ヤマガラ、コサメビタキが囀ります。水たまりには小鳥たちが水浴びに来ることも。冬には地面でアオジやシメ、ルリビタキが採餌します。
「遊びの森」に続く園路を進むと、春には周辺の林の中からカラ類やキビタキ、センダイムシクイの歌声が流れます。秋には草地でフライングキャッチを繰り返すエゾビタキが見られることも。子供たちの賑わいを背に坂道を登ると、360度視界が広がる公園中心部の高台に至ります。上空では、夏から秋にはツバメ類が飛び交い、冬にはツグミやヒヨドリ、アトリ、イカルの群れが舞うことも。タカの姿も探してみてください。
「冒険の森」に向かう草地では、冬にはシロハラやトラツグミが餌を探します。フィールドアスレチック横の芝生広場を抜けて、コナラや樫が茂る自然観察路に入っていくと、夏には間近にシジュウカラやヤマガラ、メジロにキビタキの囀りが聞こえます。実のなる木も多く、秋から冬にはヒヨドリやツグミ、アトリの群れで賑わいます。
森の中をしばらく行くと、丸太づくりの野鳥観察小屋に着きます。下方には池があるのですが、木々が茂り現在はほとんど見えません。耳を澄ませてカイツブリやカモ類、カワセミなどの声を聴いてください。
その後、しばらく尾根筋を歩いたのち、谷合への階段を降りると、昼でも暗い杉木立へと道は続きます。林床の茂みには、周年ウグイスが、冬にはアオジ、クロジが潜み、時折、路面で採餌することも。キビタキ、サンショウクイの春の囀りを聞きながら坂を下ると、カエデの林に至ります。春から夏は青葉、秋は紅葉が楽しめます。
下草も多いため、冬にはアオジやルリビタキ、時にはベニマシコに出会えるかもしれません。メジロやエナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラの混群などに囲まれながら、道幅の広い回遊路を進みます。冬には途中でアオバトやソウシチョウの小群に出会えるかもしれません。急な坂を登り詰めると、道は「冒険の森」の入り口に戻ります。「遊びの森」へと続く木の階段を下り、西ゲートへと帰ります。本コースの距離は約4km、標高は約60~130mです。
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