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京都府立植物園(京都市左京区)

京都府立植物園は年間を通して人の訪れが絶えることのない人気のスポット、花の春、紅に粧う秋の時期には多くの人で賑わう。この季節は渡りの時期、園にも多くのムシクイの仲間、サメビタキ類、キビタキ、オオルリなど旅鳥が草鞋を脱ぐ。
時にはトケン類やノゴマ、コルリなどに出合うこともある。サンコウチョウ、ムギマキなど予想もしなかった鳥に出合うのもこの季節だが、あまりにも人出の多さに鳥が警戒して飛び去るケースが多く、心ゆくまで見る機会は少ない。

 

冬の京都植物園内

園内の見頃は秋から春にかけてだが、おすすめ時節となると、すっきり葉を落とし冬立木になった頃からです。寒さは少し厳しいけれど、園内は閑散として入園者が気にかからないほど減る。鳥も落ち着きを取り戻して、逃げまどう姿から鳥本来の生態を見せてくれる。
冬の使者として先駆的にやって来たシロハラ、ジョウビタキ、アオジなどに続きルリビタキ、ビンズイ、アトリ、カシラダカ、ミヤマホオジロなどの冬の常連組がやって来る。少し遅れてアオバト、レンジャク類も姿を見せる。トラツグミも園内の何れかに入る。年によってはマミチャジナイ、マヒワ、ウソ、クロジに出合う事もある。
時にゴジュウカラ、ベニマシコなどの珍客が訪れた記録もある。エノキ、ムクノキ、カエデの木の実を採餌しているのはムクドリ、シメ、イカルが多い、落ちた木の実も地上で採食するので地上も探そう、冬鳥の多くは地上にいることも多い。

 

 午後3時近くになると、入園者は徐々に出口に向う。実はこの時間帯から終園時までが狙い目、探鳥の本番です。彼らもこの日の最後の晩餐の支度にとりかかる。これをじっくり腰を据えて見るのが野鳥の醍醐味、その為には鳥を絶対飛ばさないことが必要な条件になる。先ずは近付き過ぎないことが肝心です。

冬鳥だけではなく、園内にはコゲラ、アオゲラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、カラ類、エナガなどがいて、よく目にすることができる。池の周りではカルガモ、コサギ、カワセミ、セキレイ類が見られる。上空にはハイタカ類、ハヤブサが飛ぶので要注意です。園内には実のなる木が多くある、どんな鳥がどんな木の実を採るか、その相関関係を観察する上で、植物園は正に最適です。

入園料:一般200円、高校生150円、中学生以下無料、70歳以上(氏名、生年月日明記の証明証提示)
当園が交付する70歳以上入園券・障害者の方(障害者手帳提示)は無料
開園時間:9:00~16:00 (17:00閉室)
休園日:12月28日~1月4日

*画像や地図はクリックすると大きく表示されます。

京都府立植物園(京都市左京区)詳細情報

おすすめ時期
10~4月
京都府立植物園へのアクセス
公共交通:JR京都駅(近鉄「京都駅」、阪急「烏丸駅」)から京都市営地下鉄乗車「北山駅」下車3番出口すぐ、
または「北大路駅」下車3番出口を東へ徒歩約10分。
京阪電車本線「出町柳」から市バス1系統または京都バス「静原」「市原」行き乗車、「植物園前」下車徒歩5分。
車:正面ロータリー東側に駐車場あり、800円/日
自転車:駐輪場あり
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