北嵯峨は、京都を代表する観光スポット嵯峨野の北部に位置し、一年を通じて多くの観光客でにぎわいます。京都支部は、1998年以来、大覚寺~大沢池から広沢池周辺を探鳥コースとする定例探鳥会(現在は7、8月を除く毎月第1火曜日)を開催しています。(変更される場合もありますので、念のためホームページでご確認ください。)
大覚寺門前を東に行くと、大沢池への通路があり、協力金を納めるポストが立っています。大覚寺では庭池周辺の環境整備のため、協力金として200円を徴収しています。ハスの広がる池に沿って名古曽(なこそ)の滝跡まで散策路が整備され、嵯峨離宮の庭池として国指定の名勝地になっています。池を離れ、境内を北へ進むとゲートがあります(平素は施錠されているため、一旦戻って大覚寺門前から時計回りに外周道路をゲート前に歩く)。ゲートを開けて、車道を北へ直指庵へと向かいます。
直指庵への参道を左手に別れ、更に進むと左右は田畑になり、宇多天皇陵前を過ぎ、遍照寺山の麓から広沢池の池畔に出ます。広沢池を中心に一帯は宇多野・北嵯峨鳥獣保護区に指定され、西側には嵯峨七ツ塚古墳が点在しています。
春はツバメの飛来に始まり、ノビタキや夏鳥との出会いが醍醐味です。青葉が目にしみる頃、大覚寺境内では夜、アオバズクの声が聞こえてきます。秋になると大沢池、広沢池はカモたちでにぎやかになり、周辺の田畑では杭に止まるモズやジョウビタキを見ることができます。
年の瀬を迎えると水が抜かれて(鯉あげという)池は干潟上になり、せっせと採餌するハマシギやイカルチドリの姿が見られます。また広沢池はヒクイナ、クイナが見られる府内でも数少ない探鳥地でもあります。このように一年を通じて、季節の移ろいを感じながら野山の鳥、水辺の鳥が楽しめます。
トイレはスタート地=大覚寺門前駐車場と、広沢池=児(ちご)神社前バス停にあります。
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