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マガモ

①マガモ♂(撮影:会員)
生 態

主に冬鳥としてわが国に渡来するが、少数は本州中部や北海道で繁殖している。
冬に渡来するカモ類では最も数が多く、府内の川や池、海などで普通に観察できる。
冬以外に鴨川など身近な場所で観察されるのはアイガモ(合鴨)と思われる。

大きさ・体色
全長:59cm 雌雄別色(動画図鑑②参照)
出現頻度
◎:京都府内で普通に見聞される
渡り区分
冬鳥:秋に京都府へ渡来して越冬し、春に渡り去る鳥
学 名
Anas platyrhynchos
英 名
Mallard
カモ科
探鳥会月別出現確率(2000~2014年の探鳥会での出現率を月別に示したもの・例…0.3は30%)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
確率 0.8 0.8 0.7 0.4 0.3 0.1 0.1   0.2 0.5 0.8 0.9
写真図鑑
②マガモ♂(2010年11月28日・府立植物園)(撮影:野村明)
③マガモ♀(撮影:会員)
動画図鑑
①マガモ♂(2011年10月22日・宇治木幡池)
②マガモ(♂と♀)(2013年1月19 日・宇治川)
鳥ビア

マガモとカルガモは同一種?
鳥の分類にDNAが採り入れられ、2012年以降、図鑑などが再編集されるなど大きな変更が行われました。
そのDNA解析の第一人者、西海功氏(国立科学博物館研究主幹)によると、マガモとカルガモ(左)のDNAは全く同じとのこと。
2種のDNAが2%以上違う場合は原則的には別種として扱うそうですが、両種のDNAの違いは0%。つまり、遺伝子レベルではマガモとカルガモは同一種ということになります。
 
西海氏は、「種が分化してまだ時間が経っていない。あるいは、両種が交雑して遺伝子が溶けてしまったと考えられる」と話しています。
ただし、DNA解析の数値は「基準」ではなく「目安」であり、種の分類は総合的な知見によって判断するので、マガモとカルガモは別種とされています。

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