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セッカ

①セッカ(撮影:会員)
生 態

全国的には漂鳥。
京都府内でも厳冬期に観察されることはまれで、多くは暖地に移動するものと思われる。
夏は府内全域の水田や草原に生息し、「ヒッ、ヒッ、ヒッ」と鳴きながら飛び、下降するときは「チャッ、チャッ、チャッ」と声が変わる(動画図鑑①②参照)。
2本の草の茎に両足を開いて止まることがある。

大きさ・体色
全長:12.5cm 雌雄同色
出現頻度
◎:京都府内で普通に見聞される
渡り区分
夏鳥:春に京都府へ渡来して繁殖し、秋に渡り去る鳥
学 名
Cisticola juncidis
英 名
Zitting Cisticola
セッカ科
探鳥会月別出現確率(2000~2014年の探鳥会での出現率を月別に示したもの・例…0.3は30%)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
確率 0.0 0.0 0.0 0.1 0.1 0.1 0.1 0.4 0.2 0.0 0.0  
写真図鑑
②セッカ(撮影:野村明)
③セッカ(撮影:野村明)
動画図鑑
①セッカ(さえずり飛翔)(2017年4月25日・巨椋)
②セッカ(さえずり)(2018年9月13日・巨椋)
鳥ビア

日本で最も多妻な鳥
世界に生息する野鳥の9割が一夫一妻制といわれています。ただし、人間のように終生同じペアの一夫一妻制もあれば、毎年相手を変える一夫一妻制もあり、夫婦円満の象徴であるオシドリもこのタイプ。また、タマシギのように一妻多夫制の鳥もいます。

一夫多妻制の鳥もたくさんいいて、日本で最も多妻な鳥はセッカ。ある調査では1羽のオスが11羽のメスとつがいになったそうです。
そのオスは18個の巣を作ってメスに求愛したそうですから、打率は6割。多くのセッカがこうした一夫多妻である一方、メスを1羽も獲得できないオスも3割ほどいるそうです。
ちなみに、人間世界の一夫多妻制では、ケニアに120人の女性と結婚した男性がいるそうです。

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