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セグロセキレイ

①セグロセキレイ(撮影:会員)
生 態

全国に生息する日本固有の留鳥。
京都府でも周年、普通に見られる。
平地の川、池、農耕地などの周辺を歩きながら空中の虫をフライングキャッチする。
他のセキレイ類と同様、尾羽を上下に振る。「ジージー、ジージー」と濁った声で鳴く。

大きさ・体色
全長:21cm 雌雄ほぼ同色
出現頻度
◎:京都府内で普通に見聞される
渡り区分
留鳥:年間を通して京都府内に生息している鳥
学 名
Motacilla grandis
英 名
Japanese Wagtail
セキレイ科
探鳥会月別出現確率(2000~2014年の探鳥会での出現率を月別に示したもの・例…0.3は30%)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
確率 0.9 0.9 0.9 0.8 0.6 0.6 0.7 0.7 0.8 0.9 0.9 1.0
写真図鑑
②セグロセキレイ(撮影:会員)
③セグロセキレイ(ヒナへの給餌)(撮影:会員)
動画図鑑
①セグロセキレイ(2013年1月24 日・宇治川)
鳥ビア

史上初記録の鳥
日本の鳥に関する最初の記録は『魏志倭人伝』にあり、「この国にはカササギがいない」と記されているそうです。カササギは現在は佐賀県などに生息しますが、秀吉が朝鮮に出兵した際に大陸から持ち帰るまでは日本にはいなかったわけです。
日本に生息する鳥についての最初の記録は、『日本書紀』に登場するセキレイ。天から降りてきたイザナギとイザナミが、セキレイが尾を上下に振る動きを見て夫婦和合の方法を知り、次々と子ども(=国や神)を生んだと記されています。
 
原文は、「時に鶺鴒(にわくなぶり=セキレイ)あり、飛び来って其の首尾を揺(うごか)す。二神見そなはして之に学(なら)ひて、即ち交(とつぎ)の道を得つ」。「にはくなぶり」とは「庭で尾を振り動かすもの」という意味だそうです
現在、日本で見られるセキレイはハクセキレイ、キセキレイ、セグロセキレイの3種ですが、イザナギとイザナミに夫婦和合の方法を教えたのはどのセキレイだったのでしょう?
 
ハクセキレイは昔は冬鳥だったので、常には見られないはず。また、キセキレイは川の上流域に生息するので、庭で尾を振り動かす姿を見る機会は少ないでしょう。
消去法でいくと、結論はセグロセキレイ。日本の固有種でもあり、イザナギとイザナミが見たのも本種ではないでしょうか。

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