MENU

シジュウカラ

①シジュウカラ♂(撮影:会員)
生 態

市街地の公園や社寺林から山地まで普通に見られる留鳥。
庭木にも飛来し、巣箱を掛けておくと営巣する。
ネクタイに例えられる胸の黒い帯が特徴。さえずりは「ツツピー、ツツピー」。
繁殖期以外は群れていることが多く、他のカラ類やメジロ、コゲラなどと混群を形成する。

大きさ・体色
全長:14.5cm 雌雄ほぼ同色(黒いネクタイが太い方がオス)
出現頻度
◎:京都府内で普通に見聞される
渡り区分
留鳥:年間を通して京都府内に生息している鳥
学 名
Parus minor
英 名
Japanese tit
シジュウカラ科
探鳥会月別出現確率(2000~2014年の探鳥会での出現率を月別に示したもの・例…0.3は30%)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
確率 0.7 0.7 0.8 0.9 0.9 0.9 0.5 0.2 0.6 0.8 0.8 0.7
写真図鑑
②シジュウカラ♂(撮影:会員)
③シジュウカラ(撮影:野村明)
動画図鑑
①シジュウカラ♂(2013年1月9 日・府立植物園)
②シジュウカラ♂(2019年3月20日・京都御苑)
鳥ビア

シジュウカラとゴジュウカラ
本種を漢字で表記すると「四十雀」。これとは別に「五十雀(ゴジュウカラ)」という鳥もいます。この2種について、小林一茶が面白い句を詠んでいます。
むずかしや どれが四十雀 五十雀
シジュウカラとゴジュウカラ(左)の識別が難しいと言うのです。しかし、バードウオッチングの初心者でもこの2種の識別は簡単で、体形も色も違うのですぐに分かります。一茶は「名前がよく似ていてややこしい」と言いたかったのかもしれません。
 
その名前について松尾芭蕉が次の句を詠んでいます。
老いの名の ありとも知らで 四十雀
当時は40歳は初老でした。「老人という名前が付いていることも知らないで、シジュウカラは呑気に動き回っている」という句です。
多分、オリーブ色の渋い体色から「初老のカラ(=小鳥)」と名付けられたのでしょう。ゴジュウカラはそれよりもさらに渋いブルーグレーの体色なので、「老人のカラ」と名付けられたようです。

本サイトに掲載している野鳥などの画像および映像の著作権は撮影者に、テキストや調査データなどの著作権は当支部に帰属します。無断使用はお断りします。
Scroll Up