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コサメビタキ

①コサメビタキ(撮影:会員)
生 態

夏鳥として、府内全域の平地から低山の落葉広葉樹林に渡来。樹の横枝にコケでお椀型の巣を作る。
「チッ、チョ、チュチュチョ、ツィー…」などさまざまな声を組み合わせてさえずる(動画図鑑②参照)。
あまり知られていないが、他の鳥のさえずりをものまねする(「鳥ビア」参照)。
9月下旬~10月中旬は、市街地の公園などで渡り途中の個体が単独または数羽でいることがある。

大きさ・体色
全長:13cm 雌雄同色
出現頻度
〇:京都府内で見聞の機会が比較的多い
渡り区分
夏鳥:春に京都府へ渡来して繁殖し、秋に渡り去る鳥
学 名
Muscicapa latirostris
英 名
Asian brown flycatcher
ヒタキ科
京都府RDB
月別記録回数(主に2000~2015年に報告された記録のみを月別に集計したもの)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
回数       16 18 1   3 13 15 1 1
写真図鑑
②コサメビタキ(撮影:会員)
③コサメビタキ(撮影:野村明)
動画図鑑
①コサメビタキ(2012年9月22 日・岩間山)
②コサメビタキ(さえずり)(1994年4月13日・京都御苑 他)
鳥ビア

意外なものまね上手
あまり知られていませんが、コサメビタキはものまね上手で、他の鳥の声をまねします。生涯アマチュアを貫いた野鳥研究家・仁部富之助は以下のように書いています。
 
「従来あまり知られていないようだが、可憐(かれん)なコサメビタキもまた声色使いである。その巧みさは決してモズにおとりはしない。擬声の範囲はだいたいモズと同様で、オオヨシキリ、ヒバリ、カシラダカのさえずりは最も得意でコカワラヒワ、クロツグミ、ツバメ、ホオジロ、シジュウカラも巧みにやってのける」。
 
また、『BIRDER』(2017年10月号)でも「意外なものまね上手」として本種を取り上げ、以下のように報告しています。
「愛知県の観察では、サンコウチョウ、モズ、キビタキ、ヒヨドリ、メジロ、オオルリ、マミジロ、ジュウイチ、ツミ、サシバ、カワラヒワ、シジュウカラ、ヤマガラ、ツバメなど、聞き取れた種だけでも10種類以上に及んだ」。

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