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カッコウ

①カッコウ(撮影:野村明)
生 態

本州中部地方以北に多く、西日本には少ない夏鳥。
府内ではおおむね5月中旬頃に少数が渡来し、オオヨシキリ、ホオジロ、モズなどに托卵するとされている。
芦生、大江山、丹後半島などが定期的な渡来地だが、これ以外にも繁殖期に各地で見聞されており、かなりの範囲にわたるものと推測される。
春秋の渡り時期に平地の公園、社寺林などで大きな毛虫を捕食するのが時々見られる。

大きさ・体色
全長:35cm 雌雄同色
出現頻度
〇:京都府内で見聞の機会が比較的多い
渡り区分
夏鳥:春に京都府へ渡来して繁殖し、秋に渡り去る鳥
学 名
Cuculus canorus
英 名
common cuckoo
カッコウ科
京都府RDB
月別記録回数(主に2000~2015年に報告された記録のみを月別に集計したもの)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
回数       1   21 3 1 1 1    
写真図鑑
②カッコウ(撮影:野村明)
動画図鑑
①カッコウ(声)
鳥ビア

閑古鳥
本種の日本名は鳴き声に由来しますが、英名のcuckooも、学名(属名)のCuculus も鳴き声に由来します。それほどこの鳥の声は特徴があります。
時計や信号の音にも使われますし、クラシック音楽にも時々登場します。ベートーベンの交響曲第6番『田園』ではクラリネットでカッコウの声が表現されています。
 
一方、商売が暇な状態を「閑古鳥が鳴いている」と言いますが、この閑古鳥もカッコウを意味すると言われています。
人が少ない草原や山間地などでよく鳴くので、客が少なくさびれた状態を「カッコウ、カッコウ」の声に例えたわけです。
なお、「閑古鳥」の由来については他にも説があります。

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