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アリスイ

①アリスイ(撮影:会員)
生 態

東北地方北部と北海道で繁殖し、府内では9月下旬以降に姿を見せはじめ、初冬にいたるまで毎年1~2例の出現記録がある。
まれに、厳冬期や春期にも報告例がある。
水辺に近い灌木林のきわや、農耕地、草地の朽木などで観察されることが多い。

大きさ・体色
全長:17.5cm 雌雄同色
出現頻度
△:京都府内では見聞の機会が少ない
渡り区分
冬鳥:秋に京都府へ渡来して越冬し、春に渡り去る鳥
学 名
Jynx torquilla
英 名
Eurasian Wryneck
キツツキ科
京都府RDB
月別記録回数(主に2000~2015年に報告された記録のみを月別に集計したもの)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
回数 1 5 4 4         1 3 2 2
写真図鑑
②アリスイ(撮影:野村明)
③アリスイ(撮影:野村明)
動画図鑑
①アリスイ
②アリスイ
鳥ビア

ジンクス

「東京都知事選では他県の知事経験者は勝てない」というジンクスがあるようで、元熊本県知事(&元首相)の細川氏、元神奈川県知事の松沢氏、元宮崎県知事の東国原氏、元宮城県知事の浅野氏が敗れています。
この「ジンクス」という言葉はアリスイに由来します。アリスイの学名は「Jynx torquilla」。その爬虫類的な姿や動きから、ヨーロッパでは不吉な鳥とされたようで、「ジンクス」という鳥の名前が悪いことの予兆を意味するようになったようです。
 
舌の長さが10cmもあって、「体の大きさに対して舌が最も長い鳥」というギネス記録を持っているとのこと。その長い舌でアリを捕食するので「蟻吸い」ですが、舌をチョロチョロさせるところはヘビに似ています。
キリスト教ではヘビは悪魔の化身とされるので、アリスイ=ヘビ=不吉というアイコンが成立したのではないでしょうか。
こうした経緯から、日本では「ジンクス」は吉兆・凶兆どちらにも使いますが、欧米では「ジンクス」は凶兆にしか使わないそうです。

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