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アマサギ

①アマサギ(夏羽)(撮影:野村明)
生 態

夏鳥として渡来し、コサギやゴイサギなどに混じって集団繁殖する。
水田や湿地、牧場などでカエルやバッタなどを餌にする。
巨椋干拓地などで耕運機が耕した際に飛び出す虫を狙って後をついて歩く姿が見られる(動画図鑑①および「鳥ビア」参照)。

大きさ・体色
全長:70cm  雌雄同色
出現頻度
◎:京都府内で普通に見聞される
渡り区分
夏鳥:春に京都府へ渡来して繁殖し、秋に渡り去る鳥
学 名
Bubulcus ibis
英 名
Cattle Egret
サギ科
探鳥会月別出現確率(2000~2014年の探鳥会での出現率を月別に示したもの・例…0.3は30%)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
確率       0.0 0.1 0.1 0.0 0.1 0.3 0.1    
写真図鑑
②アマサギ(夏羽)(撮影:会員)
③アマサギの小群(撮影:会員)
動画図鑑
①アマサギ(採餌)(2012年5月13日・巨椋干拓地)
②アマサギ(2014年7月1日・巨椋干拓地)
鳥ビア

亜麻サギ? 飴サギ?
この鳥の英名はCattle Egret。Cattleは「家畜の牛」ですから、直訳すれば「牛サギ」。昔は牛が田畑を耕していたので、その後をついて歩くサギをこう命名したのでしょう。
動画図鑑①のように、今はトラクターの後を追っていますからTractor Egretと改名すべきかも知れません。
 
アマサギの「アマ」は亜麻色の亜麻と思っている人が多いようですが、正しくは「飴色のサギ」から「アマサギ」になったそうです。「アメ」が「アマ」に変化するのは、「雨雲」「雨脚」と同じ転音。
その論拠は、「アマサギ」の名称は鎌倉時代からあるのに、亜麻が日本に移入されたのは元禄時代という事実。亜麻はいわゆるリネンの材料で、繊維が黄色っぽい褐色です。
 
「飴色のサギ」が「亜麻色のサギ」に変ったのは、「亜麻色の髪の乙女」という楽曲のせい。中高年世代はグループサウンズのヴィレッジシンガーズを思い出すでしょうが、クラシックにもドビュッシーに同名の作品があります。
「亜麻色」は金髪を表現する言葉で、飴よりもイメージが美しいために、誰かが「亜麻鷺」と書いて以来、図鑑などにもそう記されるようになったようです。

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