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アカゲラ

①アカゲラ♂(撮影:野村明)
生 態

留鳥として北海道と本州に生息している。
府内でも広く分布しているが、アオゲラに比べてはるかに生息域は狭く、また古木の残る自然林の減少で生息環境は悪化している。
厳冬期には山麓まで降りてくることもある。

大きさ・体色
全長:23.5cm 雌雄別色(後頭部の赤が目立つのがオス。写真図鑑③、動画図鑑①参照)
出現頻度
〇:京都府内で見聞の機会が比較的多い
渡り区分
留鳥:年間を通して京都府内に生息している鳥
学 名
Dendrocopus major
英 名
Great Spotted Woodpecker
キツツキ科
京都府RDB
月別記録回数(主に2000~2015年に報告された記録のみを月別に集計したもの)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
回数 6 7 4 7 11 9 3 1   7 10 4
写真図鑑
②アカゲラ(撮影:野村明)
③アカゲラのペア(左が♂、右が♀)(撮影:野村明)
動画図鑑
①アカゲラ(♂と♀)(2010年5月15日・芦生 他)
②アカゲラ(♂)
鳥ビア

石川啄木
「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて蟹とたはむる」「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て妻としたしむ」などの歌で知られる石川啄木(左)の本名は一(はじめ)。啄木と名乗ったのは18歳の時でした。
文学で身を立てるべく盛岡中学校を退学して上京したものの、栄養失調に陥ったため、一旦岩手県に帰省します。実家はお寺でした。
療養の部屋にいた時、カンカンとキツツキが木を叩く音を聞いて勇気づけられ、歌を作る気持ちをあらたにしたそうです。そして、キツツキを意味する「啄木」を雅号としました。
 
バーダーとしてはそのキツツキが何であったかが気になりますが、山寺の奥の森から聞こえたそうですから、アオゲラよりもアカゲラの可能性が高いでしょう。
あるいは、部屋まで聞こえてくる大きな音ですからオオアカゲラかも知れません。さらに、当時は東北地方にも多く生息したであろうクマゲラの可能性もあります。
いずれにしても、キツツキが石川啄木を蘇らせたわけです。

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