留鳥として北海道と本州に生息している。
府内でも広く分布しているが、アオゲラに比べてはるかに生息域は狭く、また古木の残る自然林の減少で生息環境は悪化している。
厳冬期には山麓まで降りてくることもある。
月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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回数 | 6 | 7 | 4 | 7 | 11 | 9 | 3 | 1 | 7 | 10 | 4 |
石川啄木
「東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて蟹とたはむる」「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひ来て妻としたしむ」などの歌で知られる石川啄木(左)の本名は一(はじめ)。啄木と名乗ったのは18歳の時でした。
文学で身を立てるべく盛岡中学校を退学して上京したものの、栄養失調に陥ったため、一旦岩手県に帰省します。実家はお寺でした。
療養の部屋にいた時、カンカンとキツツキが木を叩く音を聞いて勇気づけられ、歌を作る気持ちをあらたにしたそうです。そして、キツツキを意味する「啄木」を雅号としました。
バーダーとしてはそのキツツキが何であったかが気になりますが、山寺の奥の森から聞こえたそうですから、アオゲラよりもアカゲラの可能性が高いでしょう。
あるいは、部屋まで聞こえてくる大きな音ですからオオアカゲラかも知れません。さらに、当時は東北地方にも多く生息したであろうクマゲラの可能性もあります。
いずれにしても、キツツキが石川啄木を蘇らせたわけです。