主に冬鳥としてわが国に渡来するが、少数は本州中部や北海道で繁殖している。
冬に渡来するカモ類では最も数が多く、府内の川や池、海などで普通に観察できる。
冬以外に鴨川など身近な場所で観察されるのはアイガモ(合鴨)と思われる。
月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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確率 | 0.8 | 0.8 | 0.7 | 0.4 | 0.3 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.5 | 0.8 | 0.9 |
マガモとカルガモは同一種?
鳥の分類にDNAが採り入れられ、2012年以降、図鑑などが再編集されるなど大きな変更が行われました。
そのDNA解析の第一人者、西海功氏(国立科学博物館研究主幹)によると、マガモとカルガモ(左)のDNAは全く同じとのこと。
2種のDNAが2%以上違う場合は原則的には別種として扱うそうですが、両種のDNAの違いは0%。つまり、遺伝子レベルではマガモとカルガモは同一種ということになります。
西海氏は、「種が分化してまだ時間が経っていない。あるいは、両種が交雑して遺伝子が溶けてしまったと考えられる」と話しています。
ただし、DNA解析の数値は「基準」ではなく「目安」であり、種の分類は総合的な知見によって判断するので、マガモとカルガモは別種とされています。