MENU

ヒクイナ

①ヒクイナ(撮影:野村明)
生 態

府内では夏鳥として水田,池沼に渡来する。
越冬例もあり、広沢池で冬鳥のクイナと同時に姿を見せたことがある。 
朝夕には「クイナの戸たたき」と呼ばれる鳴き声が聞かれる(下段「鳥ビア」参照)。 
小学唱歌「夏は来ぬ」の水鶏(くいな)も、ヒクイナといわれている。

大きさ・体色
全長:22.5cm 雌雄同色 
出現頻度
△:京都府内では見聞の機会が少ない
渡り区分
夏鳥・一部越冬
学 名
Porzana fusca
英 名
Ruddy crake
クイナ科
京都府RDB
月別記録回数(主に2000~2015年に報告された記録のみを月別に集計したもの)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
回数 4 3 1 1 1 5 2
動画図鑑
①ヒクイナ(1992年9月19日・巨椋/1995年2月15日・鴨川)
②ヒクイナ
鳥ビア

戸を叩く音
古典文学の中で、本種の鳴き声は「戸を叩く音」として描かれます。
例えば、藤原定家は「槙の戸をたたく 水鶏(くひな=ヒクイナ)のあけぼのに 人やあやめの 軒のうつり香」(早朝、ヒクイナの声のような戸をたたく音がしたので、軒に出てみると移り香が残っていた)と詠んでいます。
松尾芭蕉にも「この宿は水鶏も知らぬ扉かな」という句があります。

 

しかし、ヒクイナが夜にけたたましく「キョッ、キョッ、キョキョキョキョ…」と鳴く声は、とても戸を叩く音には聞こえません。
ところが、野鳥の声の録音の第一人者・松田道生さんが一晩中タイマー録音したところ、早朝に「コッ」とか「クッ」という声を1.5秒間隔で出し続けて鳴いていたそうです。昔の人はその声を「戸を叩く音」に例えていたわけです。

本サイトに掲載している野鳥などの画像および映像の著作権は撮影者に、テキストや調査データなどの著作権は当支部に帰属します。無断使用はお断りします。
Scroll Up