市街地の公園や社寺林から山地まで普通に見られる留鳥。
庭木にも飛来し、巣箱を掛けておくと営巣する。
ネクタイに例えられる胸の黒い帯が特徴。さえずりは「ツツピー、ツツピー」。
繁殖期以外は群れていることが多く、他のカラ類やメジロ、コゲラなどと混群を形成する。
月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
確率 | 0.7 | 0.7 | 0.8 | 0.9 | 0.9 | 0.9 | 0.5 | 0.2 | 0.6 | 0.8 | 0.8 | 0.7 |
シジュウカラとゴジュウカラ
本種を漢字で表記すると「四十雀」。これとは別に「五十雀(ゴジュウカラ)」という鳥もいます。この2種について、小林一茶が面白い句を詠んでいます。
むずかしや どれが四十雀 五十雀
シジュウカラとゴジュウカラ(左)の識別が難しいと言うのです。しかし、バードウオッチングの初心者でもこの2種の識別は簡単で、体形も色も違うのですぐに分かります。一茶は「名前がよく似ていてややこしい」と言いたかったのかもしれません。
その名前について松尾芭蕉が次の句を詠んでいます。
老いの名の ありとも知らで 四十雀
当時は40歳は初老でした。「老人という名前が付いていることも知らないで、シジュウカラは呑気に動き回っている」という句です。
多分、オリーブ色の渋い体色から「初老のカラ(=小鳥)」と名付けられたのでしょう。ゴジュウカラはそれよりもさらに渋いブルーグレーの体色なので、「老人のカラ」と名付けられたようです。