カルガモ同様地味なカモ。オスはクチバシとお尻(上下尾筒)の黒が目立つ。
一部は北海道で繁殖するが、大部分は大陸から冬鳥として渡来する。
京都府内では阿蘇海、久美浜湾、桂川、鴨川、宇治川などで観察できる。
月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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確率 | 0.3 | 0.3 | 0.2 | 0.1 | 0.0 | 0.2 | 0.2 |
現在は捕獲禁止のため合鴨やアヒルなど家禽の肉が鴨肉として販売されていますが、昔は野生のカモを食べていました。その味も種類によって違ったそうです。
カモの研究家である黒田長禮(ながみち)博士によると、「オカヨシガモが一番おいしく、ついでマガモ、コガモの順」とのこと。その黒田博士の長男であり鳥類学者、なおかつ日本野鳥の会会長であった黒田長久博士は著書『愛鳥譜』に次のように書いています。
「父はオカヨシガモが「カモ類中もっとも美味といわれている」と書いていますが、数の少ないカモなので私は味わっていません。父自身はオナガガモをいちばん好んだのですが、私はコガモが好きでした。コガモは体が小さいだけに味が濃いように思います。
一般に喜ばれるのはアヒルの先祖のマガモでしょうか。少し大味のような気がします。植物性の餌摂取率マガモ99%、コガモ98%ですが、この辺になると好みですね。もっともどんなカモにも個体差があって、まずいとされているカモでも長く餌付けしたものはおいしく、うまいカモでさえ渡ってきた10月ごろはみなまずかったそうです」。