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琵琶湖疎水 岡崎~夷川ダム(京都市左京区)

岡崎から夷川ダムにかけての一帯は、明治の大事業である琵琶湖疏水建設の歴史を肌で感じるのによいところですが、冬季はカモ類をはじめとする水鳥の観察にも適しています。京都市内では見る機会が少ない潜水性のカモが多いほか、鴨川まで足をのばせば、市内で越冬するカモを一通り観察することができます。双眼鏡がなくても肉眼でも十分観察できるところもあるので、初心者でも楽しめるでしょう。また、過去にはアカハジロが出たことがあるので、ベテランの人でも侮れないところです。

 

周辺地図

周辺地図

スタートは京都市営地下鉄東西線「蹴上」駅。”ねじりまんぽ”を右に見ながら琵琶湖疏水記念館に向かいます。記念館と京都市動物園に囲まれた広い水面が第1のポイント。記念館西側のテラスは見晴らしが良く、自動車や歩行者を気にすることなく、ゆっくりと観察ができます。また午前中であれば順光なので、ひときわ色鮮やかなカモが見られるでしょう。ここでの注目種はヨシガモですが、キンクロハジロも多いです。水面だけでなく周辺の樹木にも小鳥がやってくるので注意が必要です。

 

ひととおり観察が済んだら、疏水に沿って西に向かいます。対岸にはアオサギが所々で休んでいます。動物園の塀越しに、飼われている動物や鳥が見えるのもお楽しみです。
平安神宮の大鳥居を過ぎ、京都市勧業館”みやこめっせ”の建物が見えたら、疏水は北方向に直角に向きを変えます。ここから次の曲がり角までが第2のポイント。水の流れが緩やかになるようで、キンクロハジロやヒドリガモなどが、たくさん休んでいます。

 

夷川ダムのカモたち

夷川ダムのカモたち

西に折れて、東大路通を渡って少し行くと、また広い水面が見えてきますが、ここが第3のポイントの夷川ダムです。ここもちょっとした広場になっていてベンチもあり、ゆっくりできるところです。西側には赤レンガ造りの夷川発電所が風格ある姿で建っています。水面にはホシハジロやキンクロハジロが多く、カイツブリ、オオバンも見ることができるでしょう。 帰り道は水路に沿ってもう少し進み、川端通りに出て、右折すれば京阪鴨東線「神宮丸太町」に 着きます。

 

野鳥観察のおすすめ時期は冬場ですが、例年1月初めころ、疏水の水位が下げられ、カモ類が激減するので注意が必要です。

*画像や地図は、クリックすると大きくなります。

琵琶湖疎水 岡崎~夷川ダム(京都市左京区)詳細情報

おすすめ時期
11~1月
「蹴上」駅へのアクセス
京都市営地下鉄烏丸線方面からは「烏丸御池」で、京阪線方面からは「三条京阪」で、それぞれ地下鉄東西線に乗換。
注意事項
公衆トイレは琵琶湖疏水記念館から後は丸太町橋のそばまでありません
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