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京都大学芦生研究林(南丹市 夏季編)

初夏の緑の中に真っ赤なアカショウビンが鳴く京都大学芦生研究林は、南丹市美山町の由良川源流域に広がる標高350~960mの森林です。夏鳥が勢揃いする5月以降、梅雨が始まる前の6月初旬までが観察には、最も適した時期です。

以前は探鳥ガイドなどで地蔵峠から研究林へ入るコースが紹介されていましたが、現在は地蔵峠からの入山は禁止されています。このため、今回紹介する下谷をはじめ長治谷、上谷、ブナノ木峠といった探鳥に適した地域を歩くには、芦生山の家、美山町自然文化村などのガイドツアーを利用するしかないのが現状です。

「下谷」は芦生の初心者向け探鳥ルートです。標高765mのケヤキ坂から、標高630mの長治谷まで高低差135m、距離約4kmの沢沿い林道で、鳥を見ながら下り歩くと概ね3時間から4時間かかります。車も通れる幅のある林道なので、少々趣が削がれますが、ゆるやかで非常に歩きやすく、周囲はスギ植林地もあるものの渓流沿いに発達した落葉広葉樹林に囲まれ、トチノキの巨木が群生するトチノキ平や幹回り約10mの大カツラなど、植物の名所が点在する楽しいルートです。

ここではアカショウビン、ジュウイチ、オオルリ、クロツグミ、コサメビタキなどの夏鳥と、ゴジュウカラ、ミソサザイなどの留鳥の計41種類が夏季に確認されており、キバシリが多く、マミジロが生息することも特徴で、上空を舞うクマタカも確認されています。
終点の長治谷からは芦生探鳥の最適地である上谷へ向かうこともできますし、始点のケヤキ坂南東のブナノ木峠から傘峠周辺では、発達したブナ林にクロジやコルリが生息しています。 また、研究林内には現在もヨタカやコノハズクが比較的多いので、じっくり探せば昼間でも見られるかもしれませんよ。なお、トイレは長治谷にあります。

京都大学芦生研究林(南丹市 夏季編)詳細情報

おすすめ時期
5~8月
注意事項
徒歩にて研究林に入る場合は、芦生研究林利用案内の一般入林規定を守ってください(要申請)。
参考サイト

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